マネジメント知識帳

ピープルマネージャー向けの知識をまとめています

行動分析学

人の「行動」の動機は多くの場合、その人自身の「きもち」によって突き動かされているという風に捉えられがちです。とくに、その人が自分にとって不都合な行動を行ったり、自分の言うことを聞いてくれないという状況下では、その人自身の人格を攻撃することに意識に向かいがちです。行動分析学は、こうした人格の攻撃を避ける手段を提案します。

行動分析学は、行動の原因を解明する学問です。人間に限らずさまざまな動物の行動には原因があり、行動分析学はそれを解明し「行動に関する法則」をみいだす科学です。法則の力を借りることで、行動に何かしらの問題があった場合の解決方法を探ります。

行動分析学では、人格に対する攻撃を避ける手段の一種として「行動随伴性」という考え方を提唱しています。随伴性を前提とした人間の行動の原理に着目することで、人が不都合な行動に向かう原因を客観的に捉え、自然なアプローチによってそれを解決に向けさせる方法が提唱されています。

行動分析学は、1930年代のはじめに成立し、1960年ごろから発見された「行動の法則」に基づいて、現実社会のさまざまな行動における問題に取り組んできました。人間の行動は様々な観点から研究されていますが、行動分析学では、ある対象の行動が「遺伝的」「過去の環境要因」「現在の環境要因」の3つで説明付けられると考えられ、その対処方法が検証されています。

本ブログでは、キーワード別でエントリーにし、行動分析学の視点からみたピープルマネジメントのヒントをご紹介します。